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今年で38回目を数える、「横浜市招待国際ピアノ演奏会」を開催しました。

2019年11月24日(日) / コンサート

今年も『横浜市招待国際ピアノ演奏会』を開催しました。

毎秋開催している、『横浜市招待国際ピアノ演奏会』は、常に新しい文化を取り入れ発信してきた横浜にふさわしく、世界中から将来を嘱望される才能を発掘し、広く紹介することを目的として1982年から始まり、今年で38回となりました。
国際的なピアニストであった故・山岡優子氏の、世界の芸術家たちを育てていこう、という強い熱意によって開催されることになったのが始まりです。
これまでに紹介してきた延べ190人に及ぶ新進気鋭のピアニスト達は、今や世界でもトップクラスのアーティストとして活躍する錚々たる顔ぶれであり、この演奏会が果たしてきた役割の大きさを実証すると同時に、演奏会に出演することが、世界の若きピアニスト達にとっての目標のひとつともなっています。


今年は「横浜音祭り2019」開催にちなみ、出演ピアニストは例年の4人から6人となりました。


この公演は、横浜市招待国際ピアノ演奏会企画委員会(企画委員長:海老彰子)より出演ピアニストを募集し、音源審査によって出演者を選出しています。原則として国際音楽コンクール世界連盟に加盟しているコンクールに2つ以上入賞実績があることが応募条件に含まれています。
そのため、審査を経て横浜に集ったピアニストたちの中には、既にどこかのコンクールでコンテスタント同士としてお互いに顔を合わせている場合もあるようですが、ここ横浜では、コンクールのライバルとしてではなく、演奏会に出演する仲間として親交を深めながら過ごすので、毎年、ピアニストたちには、とても寛いだ環境で公演準備に臨んでもらっています。ピアニスト同士の情報交換、意見交換の場を提供できることも、当企画の大切な特色となっています。


本公演前日、11月3日には、小・中学生との交流会「ピアニストたちと話してみよう! きいてみよう!」を開催しました。当日は27名の小・中学生がピアノの間近でピアニストたちの演奏を聴きました。ピアニストたちは、本公演とは異なる曲目を披露してくれるなど、サービス満点。また参加者は演奏の感想を熱心に発表したり、メモを取りながら聴いたりするなど、とても積極的な様子。質問コーナーではピアノの練習に関することや、好きな作曲家などについての質問が活発に飛び交いました。ピアニストたちもそれぞれの質問に対して皆で相談しながら温かく応じました。
最後には、実際にピアニスト達と手の大きさを比べたり、一緒に写真撮影をしたりして終了しました。

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11月3日「ピアニストたちと話してみよう! きいてみよう!」の様子


本公演当日、11月4日の午前中には、お2人の講師による特別レクチャーを開催しました。
1時間目の古屋晋一先生は「脳と身体から見た最適なピアノ練習法」。毎年人気の講演で、科学的根拠に基づいた効果的・効率的な練習法を教えていただきました。
2時間目の高橋健一郎先生は今回初登場。「ロシア音楽をより良く知るために~宗教音楽と民族音楽の要素を探る~」と題し、ご自身の演奏を交えながら、ロシア音楽を分かりやすく紐解いてくださいました。

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11月4日 1時間目・古屋晋一先生の講義     2時間目・高橋健一郎先生の講義


そしていよいよ本公演。
6人のピアニストたちが35分という限られた時間の中で、それぞれに魅力的なプログラムを熱演してくれました。

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写真左上から、ドミトロー・チョニ(ウクライナ)、阿見真依子(日本)
       エリザベータ・ウクラインスカヤ(ロシア)、今田篤(日本)
       アレクサンダー・ガジェヴ(イタリア)、アレクセイ・メリニコフ(ロシア)

アンコールとして3組の4手連弾も披露されました。連弾は、練習時からとても楽しそうでしたが、本番でも個々のペアの持ち味がよく表れていて、お客様にもご好評いただきました。


11月4日は、午前中の特別レクチャー聴講後、本公演を鑑賞してくださったお客様も大勢いらっしゃいました。また、この日は大ホールの他公演でピアノ協奏曲が演奏されていましたが、そちらの終演後に小ホールへご来場され、途中からお聴きくださったお客様も複数いらっしゃいました。さらに毎年この公演を楽しみにしてくださっているリピーターのお客様も多く、ピアノ・ファンの皆さまの熱気が、会場にあふれる一日となりました。
客席のお客さまが真剣に耳を傾けて聴いていらっしゃることは、ステージ上で演奏する彼らにも伝わり、出演者の皆さんは、ここで演奏できたことをとても喜んでくれました。ピアニストたちからは、「このようなフェスティバルがヨーロッパでも開催されるといいのに」との嬉しい感想も。ピアニストたちの今後の活躍にもぜひ注目していただければと思います。

初代企画委員長の山岡優子先生から脈々と続く、理想的で稀有なピアノ・フェスティバルを、来年もまた充実した内容でお届けできるように早速準備を進めています。次回公演にもどうぞご期待下さい。



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写真撮影:藤本史昭

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