横浜みなとみらいホール Official BLOG

ユニークな音楽講座「試聴ラウンジ」 2019年度報告 (パート1)

2020年5月24日(日) / レポート

 横浜みなとみらいホールの音楽講座「試聴ラウンジ」は、眺望が魅力のレセプションルームに質の高い高級オーディオをしつらえ、音楽の専門家を案内人にお招きし「これぞ!」というCD名盤を、トークを交えて来場者に紹介するユニークな音楽講座です。2016年から始まり、すでに4シーズン開催してきました。
「横浜音祭り2019」が開催された昨年度の秋は、演奏家を案内人にお招きし、名盤を聴く楽しみに加え、演奏も楽しめるスペシャルプログラムとなりました。2019年度は合計4回開催しましたが、講座の様子を2回に分けて振り返ります。

ホール外観昼.jpgレセプションルーム.jpg










 第1回目(9/16)は、案内人としてピアニストの江崎昌子(えざき・まさこ)さんをお招きし 「永遠の貴公子 ショパン」をテーマに開催。多くのショパン曲集をCDリリースされ、ショパンの生家でもリサイタルを行うなどショパン弾きとして活躍している江崎昌子さん。冒頭に「マズルカ」を2曲演奏した後に、ポーランドでのエピソードを紹介いただきました。屋外で演奏会を開いていたところを知らずに写真に撮られており、その写真がいつの間にか立派な写真集で取り上げられていたというお話(その写真集も紹介してくださいました)。また、「スケルツォ第1番」に挿入されているクリスマス・キャロル「眠れ、幼きイエスよ」を試聴した際には、ヨーロッパではクリスマスが家族や友達と一緒にお祝いする大切な日で、誰かが1人で過ごすようなことがあると、「それはいけない」ということで誘い合うことをする、というエピソードも紹介いただきました。そして、実物大のショパンの左手まで登場!(思いのほか小さいです)ショパンをより身近に感じることができました。
※この講座は9/18「ショパン 永遠の貴公子をたどる」のプレレクチャーとして開催。

江崎01.JPG江崎02.JPGショパンの手02.jpg











 








 
 第2回目(10/6)は、10/20開催の「チェコ・フィル」公演のプレレクチャーとして開催。ホールの希望が適い、NHK交響楽団首席ホルン奏者の福川伸陽(ふくかわ・のぶひろ)さんと、チェコ・フィルの招聘を担当する北村造(きたむら・つくる)さんに登場していただき、演奏曲チャイコフスキー「交響曲第5番」第2楽章冒頭のホルンソロの魅力をたっぷり伝えていただきました。
 福川さんは、実際にナチュラルホルンから現在のホルンを準備され、ナチュラルホルンでベートーヴェン「ホルンソナタより」と現在のホルンでシューマン「アダージョとアレグロより」を演奏。それぞれの楽器の特徴を目と耳で体験することとなりました。そしてマニアと言っても言い過ぎではない北村さんによるホルン演奏家たちの歴史談話にも感心しました。最後に福川さんからチャイコフスキーのホルンソロの演奏について、心構えをお話いただきました。「第1楽章の終わりに音楽が高揚してホルンパートにも激しく盛り上がるところがありますが、そこを興奮しすぎて演奏してしまうと、第2楽章のホルンソロまでに興奮が覚めず、ソロをしっとりと歌い上げられなくなってしまうので、第1楽章のその部分はしっかり演奏しつつも心は冷静さを保つようにし、楽章が変わった際には気持ちをいち早く切り替え、美しいイメージをしっかり作ってホルンソロを演奏します。」
 今後はよりいっそうホルンのソロに耳を傾けたくなりました。

福川01.JPG福川02.JPG











(パート2へ続く)

〒220-0012 横浜市西区みなとみらい2-3-6

チケット・公演内容について

ホールチケットセンター:
045-682-2000

ホールご利用、その他について

ホール事務室:
045-682-2020

横浜みなとみらいホールは、公益財団法人横浜市芸術文化振興財団が運営しています。

Copyright(c) MINATO MIRAI HALL. All rights reserved.