2020年12月02日(水) / オルガニスト・インターンシップ
皆様こんにちは。
オルガニスト・インターンシップ第18期生の三上郁代です。
朝晩はぐっと冷え込むようになり、冬が近づいていると感じる頃となりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
少し前になりますが、去る9月24日にインターンシップの修了演奏として1ドルコンサートに出演させていただきました。本来私の修了演奏は5月に行われる予定だったのですが、新型コロナウイルスの影響により延期となっていました。当日はタイミングよく台風が接近かもしれないということでハラハラしましたが、コンサートは無事に開催され、久しぶりに人前で演奏出来たことに安堵し、また感謝の気持ちで一杯でした。公演終了後、三浦はつみ先生と
昨年5月から始まった研修では、本当にたくさんのことを経験させていただきました。演奏者としては盲特別支援学校のワークショップや横浜市の小学生を対象とした「心の教育ふれあいコンサート」に参加しました。演奏以外の部分では調律補助、演奏者のアテンドやオルガン説明、取材対応、構造研修、MC研修、運営研修などを経験しました。その中で新しい発見や出会いがあったり、自分に足りないことを認識したり、はたまた忘れかけていた大事なことを思い出させてもらったり......。
近年のインターン生の皆さんは現役の学生の若い方が多かったので、既に学生を終えていた私はインターンシップに応募するか悩みました。ですが思い切って応募したお陰で、ここでしか出来ない経験をさせていただき、オルガニストとしてだけでなく、人としても少し深みを持つことが出来た期間となったのではないかと思っています。MC研修の様子
またインターンの期間中には、横浜みなとみらいホールのオルガン"ルーシー"をたくさん弾かせていただきました。ルーシーは明るくあたたかい音色を持ち、弾いていてとても心地よい楽器です。
ラテン語で「光」を意味するルーシーは、その名前通り、たくさんの人にとっての光であり、多くの人に愛され、大切にされている楽器なのだと感じました。そして私にとってもルーシーはいつも寄り添い、周りを暖かく照らしてくれる存在です。学生を終えると、ルーシーの様に大きな楽器に触れる機会は滅多にないので、とても貴重で楽しい時間でした。オルガンの構造を学ぶ研修の様子。
今年は未知のウイルスの影響により生活は一変し、私自身も予定していた演奏が中止や延期になったりし、気持ちが下向きになることがありました。ですが考え方を変えれば、本来5月で終わるはずだったインターン期間が少し伸び、予定より長くホールやルーシーと関わる時間をいただけたのだと捉えることが出来ると思います。
まだまだ先は見えない日々ですが、このインターンで学んだことを糧にしてこれからも少しずつ前進していきたいと思います。
本当にありがとうございました!
オルガニスト・インターンシップ・プログラム 第18期生
三上郁代三上郁代撮影 横浜・みなとみらい