横浜みなとみらいホール Official BLOG

2021年3月の2つのコンサート終了

2021年3月30日(火) / コンサート

4月を前に横浜では桜の花が散り始め、新緑の季節を迎えようとしています。
横浜みなとみらいホールは今年の1月から長期休館に入っておりますが、今月横浜市内の他文化施設で2つのコンサートを開催しました。


3/12(金)みなとみらいSuper Big Band@関内ホール

熱帯JAZZ楽団のサポートを受け、2013年に横浜みなとみらいホールで結成した中高生ビッグバンド「みなとみらいSuper Big Band」。1年間の集大成の公演が関内ホールで開催されました。
今回の公演は、高校3年生のメンバーにとっては卒業コンサート。昨年感染症の影響により対面で練習できなかった間はオンラインレッスンを受けるなど、公演が開催できない状況の中でもひたむきに活動に励んできました。そのような中で、メンバーが心から待ちわびた公演でした。


開催前には今回卒業するメンバーを収録する動画を撮影しました。
【卒業するメンバーのメッセージ動画(154秒)】


コンサート会場は市民に愛され続けてきた馬車道の文化的シンボル、関内ホールです。2018年の大規模改修工事によって新しく生まれ変わり、公演の舞台となる大ホールは、改修によってどの席からもステージが見やすくなりました。

mainhall_05.jpg関内ホール 大ホール 写真提供:関内ホール

LIVEは大迫力の《マチェーテ》から始まり、《スウィングしなけりゃ意味ないね》といったスタンダードナンバーからラテンナンバーの《ゲッタウェイ》まで様々なプログラムが並びます。

01スタート.jpg1曲目《Machete》

大人顔負けの素晴らしいソロも披露。

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コンサートマスター:森 千颯

またプログラム途中には今回の公演で卒業する酒井拓海さんが作曲した《sunset》も、卒業生を中心に組まれた編成で披露。
口ずさむようなメロディーを楽器や編成を変えて順番に引き継いで進んでいくこの曲は、これまでのバンドでの思い出をメンバーたちが音楽で振り返っていくような構成でした。

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バンドリーダー:ひごたくみ(左)と《sunset》作曲者:酒井拓海(右)

アンコールの《セプテンバー》では出演者42名全員がステージに立ち、演奏者も客席も一体となって盛り上がってコンサートは終了しました。

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メンバー全員が登場してのアンコール曲《September》

卒業後メンバーの中にはここでの活動をきっかけに、より専門的にジャズを学ぶため音楽大学に進学するメンバーもいれば、大学のサークルに所属してビッグバンドを続けていくメンバーもいます。卒業生が「みなとみらいSuper Big Band」の演奏を聴きに来てくれたり、練習場に遊びに来てくれると後輩たちへの励みにもなることでしょう。


みなとみらいSuper Big Bandでは、ジャズが大好き、同世代と一緒に演奏を楽しみたいという中学生・高校生のメンバーを募集しています。詳しくはこちらをご覧ください。

https://mmh.yafjp.org/mmh/recommend/2021/05/-super-big-band.php

写真:平舘 平



3/22(月)大佛次郎記念館サロンコンサート@大佛次郎記念館

横浜に生まれ、昭和を代表する文豪・大佛次郎(おさらぎ・じろう)は執筆するエッセイにも度々登場させるほどクラシック音楽への造詣が深く、大佛次郎記念館には大佛次郎が愛聴したレコードを数多く所蔵しています。このたび、同記念館と連携し、「文豪のお暇(おいとま)」と題し、文豪の愛した音楽をお話と演奏で紐解いていくサロンコンサートを開催しました。

会場の大佛次郎記念館は横浜・山手の「港の見える丘公園」にあり、目の前には「香りの庭」と呼ばれる沈床花壇が広がります。

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港の見える丘公園内にある「香りの庭」

第一部は「文豪の愛聴盤を聴く」と題し、記念館研究員の安川篤子さんが大佛の残したレコードにまつわるお話を聞きながら、1,000枚を超えるコレクションから選ばれたSPLPレコードの音楽に耳を傾けました。
大佛次郎はフランスやロシアの音楽、またピアノ曲を愛好していたことが伺えるということから、マルグリット・ロン演奏によるドビュッシー《アラベスク第1番》をSPレコードで視聴、またLPレコードではホロヴィッツ演奏によるショパン《黒鍵のエチュード》を視聴しました。LPレコードコレクションは最近新たに発見されたということで、大佛次郎がどんな音楽を好んでいたかを深く知る手掛かりになりそうです、とお話しされていました。

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大佛次郎記念館研究員 安川篤子

レコード音源は、横浜が世界に誇るオーディオメーカー・協同電子エンジニアリング(株)の協力のもと、質の高い音響機器である同社のオーディオブランド「フェーズメーション」を使用し音楽を再生しました。その音は、驚くほどクリアで生演奏を聴いている様でした。

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第二部は、神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席チェロ奏者の門脇大樹さんをお招きしたサロンコンサート。初めに大佛次郎の親しんだ音楽について、門脇さんが選んだレコードの視聴を交えてお話をされました。
大佛次郎がフランス音楽を好んだことから、フルニエの演奏によるサン=サーンス《白鳥》や、ヴィア・ノヴァ弦楽四重奏団によるラヴェル《弦楽四重奏曲》などを視聴しました。門脇さんは学生時代にヴィア・ノヴァ弦楽四重奏団の演奏するCDに出会い「フランス音楽を『人間くさく、血の通ったように演奏している』ことに驚いた」というエピソードを紹介されました。

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神奈川フィルハーモニー管弦楽団 門脇大樹(左)と鎌形昌平(右) 

お話の後はいよいよ門脇さん独奏によるチェロのコンサートです。曲目は、門脇さんも初めてコンサートで取り上げるというJ.S.バッハ《無伴奏チェロ組曲第6番》。演奏者と客席の距離が近く、チェロの豊かな音色が会場に響き渡りました。

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演奏の様子

大佛次郎記念館では4/11まで「春の和室公開」を開催。
和室から外を眺めると、桜の花びらが舞い散る様子が眼下に一面に広がります。大佛次郎も愛でたであろう和室からの至福の景色をご来館の際にはどうぞお見逃しなく。

大佛次郎記念館「春の和室公開」詳細
http://osaragi.yafjp.org/etc/5959/



まもなく4月!新たな年度のスタートです。
5/5開催「こどもの日コンサート」で活躍する中学生プロデューサーの活動も本格的にスタートしています。その様子はブログでもレポートしてまいります。どうぞお楽しみに。


取材・文 横浜みなとみらいホール 広報チーム



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